今日は「制動距離と路面の関係」についてです。
合宿免許などで学科教習を受ける時、必ず出てくる言葉に「制動距離」というものがあります。試験にも必ず出る言葉です。具体的には「ブレーキを踏んでから完全に止まるまでの距離」のことをいいます。
この距離は路面の状態、つまり「滑らかか、凸凹しているか」「乾いているか、濡れているか」によって長くなったり短くなったりします。長くなる事が予想される場合は、その分はやめにブレーキを踏まないと自分が止まろうと思った場所を通り越してもまだ車が止まらない、ということになります。(オーバーラン、といいます)。
では何故路面の状態によって制動距離が長くなったり、短くなったりするのでしょうか?ブレーキを踏んだらその場で止まるのが理想ですよね?
これは、車の構造やシステムではどうにもできない部分に理由があります。
例えば皆さんが自分の足で走った場合のことを考えてみてください。よく整備された陸上コースで100mを全力で走り、ゴール地点でいきなり止まろうとしたら?無理やり両足を止めてしまったら体だけ前に傾いて転んでしまいます。転ばずに止まろうとするにはおっとっと、と数歩余分に走って減速してから止まる必要がありますよね。
この「おっとっと」部分が「制動距離」です。
次に陸上コースではなく、神社などの砂利道だったら。急に止まるのは少し楽になります。雪が降った翌朝、道路のあちこちが凍っている状態では?普通は「駆け出そう」とは考えませんよね。
本当は車にも同じコトが起きるのです。
急に完全停止しようとすると横転したり、急停車させた力によって車が破損したりします。車自体が重い分、動く速度が速い分、おっとっとの距離は長くなります。濡れた道、凍った道ではタイヤ自体が滑って止まるどころかコントロールがきかなくなります。
運転する人が「居心地の良い空間に座って操縦している」から、車自体に発生している「駆け出している時と同じ状態」は中々実感しにくいと思います。でも「すぐに止まれない」のは「慣性の法則」といい「路面次第で止まりやすくなったり滑ったりしやすくなる」のは「抵抗」といってどちらも自然現象です。
車のスタイルやシステム、運転者の技術ではゼロにできない力です。
自然現象をよく理解して運転するのが「安全運転」だとおもいます。
運転免許取得をお考えの皆さん、もうすでに運転免許証を所持されている皆さん、どうぞ安全運転をこころがけ、無事故を続けてくださいね。
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